『村上春樹、河合速雄隼雄に会いに行く』 新潮社版

河合:日本では、自と他の区別は西洋のように明確でなく、「私」と言っても、それは「世界」と同一とさえいえる。このようなあいまいさを巧妙に用いた私小説は、欧米人が「自分自身」のことを語っているのとは全く異なる。それが成功した際は身辺の雑事が「世界」と等価となる、このような狙いをもって書かれている。ただ、これが国際性を持つことは極めて困難であるだろう。(P131)

いろいろなことが考えられそうな発言ですが、こう言い切って正しいのだろうかという気もします。とりあえず、気になったのでメモしておきます。




村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫)

村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫)