多様性社会におけるコミュニケーション能力

人によって考え方が異なることは悪いことではない。コミュニケーションの前段階は、自分と異なる考え方の人がいることを自覚することから始まる。他者の話に耳を傾けるとその人の自分とは異なる賢さに気が付く。他者の考えは自分では気づかなかったこと考えが及ばなかったことを教えてくれる。つまり、コミュニケーションとは自分を成長させアップデートさていくためのツールなのだ。

相手の話を聞いたとき、それが自分の考え方と違っていても、自信をもって自分の意見を伝えよう。考え方が異なることは悪いことではない。自分の意見を伝えることで、自分が相手と正面から関係を築きたいという気持ちが伝わるのだ。(もし意見が異なることで腹を立ててしまう人ならコミュニケーションの土台がまだできていないので一旦あきらめよう)

自分が受け入れられない思想を持ってる人でも社会に役立つ高い能力を有していることは多い。人間性と能力は分けて捉えなければ人々の能力を生かせる社会を作ることはできない。

今後社会はどんどん多様化していくため、多様化した社会の中で活動していける能力が必要になる。考え方が違うからといって閉じこもってしまえば、その社会の中で生きていくことは難しくなるかもしれない。

コミュニケーションとは相手と関係作りをすることである。相手は何が好きなのか、どんな考え方をするのか、何をすると不快なのかを観察し、その違いを受け入れることだ。

こういった能力は学力テストや偏差値では測定できない。しかし多様化した社会では間違いなくこういった能力を育成していく必要がある。今後の教育はそういった人材を育成していく方法を模索していくことになるだろう。

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