『考えるヒント』 小林秀雄 文春文庫

ソクラテスは、大衆の教育だとか、民衆の指導だとかいう美名をまったく信じていない。(中略)ソクラテスは、この世に本当の意味での教育というものがあるとすれば、自己教育しかない、或はその事に気付かせるあれこれの道しかないことを確信していた。(P27)

個性の育成といいつつ、教育の内容と手法の画一化は未だ進行していると感じています。個々人の幸せにつながるプロセスは何なのか。分かっていることは、正解は一つだけではないということでしょうか。


新装版 考えるヒント (文春文庫)

新装版 考えるヒント (文春文庫)