『生きることと考えること』 森有正 講談社現代新書 3

たしかに一般の人たちは、賃金が上がる、あるいは生活が豊かになる、そういう外的なことを求めますから、やはり、日本の効率主義・能率主義・集団主義というようなものが、非常に重要な価値をもった、あるいは現代にふさわしいものとして追及されるでしょう。ここでは、あまり政治経済の問題に触れたくないのですが、そんな事とは無関係に、実際日本の将来というのは、やはり、そう楽観はできないとおもうのです。効率、効率と言っているけれども。(P118)

こういうことを問題視している人は意外と多いのではないでしょうか
政治経済の話とは別の次元で日本人の平均的な思想は危うい。
もちろん100%集団・能率・効率信仰であるわけではないので、やはりバランスなんでしょうね。
エコノミックアニマルと呼ばれるはずです。


生きることと考えること (講談社現代新書)

生きることと考えること (講談社現代新書)