『マネジメント エッセンシャル版』 P.F.ドラッカー ダイヤモンド

仕事の生産性を上げるうえで必要とされるものと、人が生き生きと働くうえで必要とされるものは違う。(P57)

未来学者がユートピアとして描く労働のない社会は本当に実現するかもしれない。しかしそのとき、人は人格の危機に直面する。労働の必要がなくなるとの予測を裏付ける兆候が皆無であることは幸運とすべきである。
大昔から、働くことは、集団に属して仲間を作る欲求を満たす手段だった。アリストテレスが、人は社会的動物であるといったのは、人は社会との絆のために働くことを必要とするといったのである。(P59)

さらに基本的なこととして、成果すなわち仕事からのアウトプットを中心に考えなければならない。(中略)いかなる道具を、いつ何のために使うかは、アウトプットによって規定される。(P62)

人のマネジメントとは、人の強みを発揮させることである。人は弱い。悲しいほどに弱い。問題を起こす。手続きや雑事を必要とする。人とは、費用であり、脅威である。しかし人は、これらのことのゆえに雇われるのではない。人が雇われるのは、強みの故であり能力の故である。組織の目的は、人の強みを生産に結び付け、人の弱みを中和することにある。(P80)

それらの組織が果たすべき最大の貢献、すなわち最大の社会的責任とは、自らに特有の機能を果たすことである。したがって最大の無責任とは、能力を超えた課題に取り組み、あるいは社会的責任の名のもとに他から権限を奪うことによって、自らに特有の機能を遂行するための能力を損なうことである。(P105)

個人にとって仕事とは、・経済的側面、・社会的側面、・ワークライフバランス ・遊びとしての側面くらいだと思います。書かれてあるようなことを仕事の上では理解できていないといけないんですね。

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

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