『夜中の薔薇』 向田邦子 講談社文庫 3

紳士は、フランスパンを千切り、赤ワインにしたシテ、ゆっくりと食べはじめました。新聞をひろげ、窓から夜景を眺めながら、紳士は二切れ目のパンにかかります。運ばれてきたのは、舌平目のムニエルでした。紳士はゆっくりと食べ、皿に残したバタ・ソースをパンで拭うようにして食べました。犬がなめたようにピカピカの皿を返したあと、小さなコーヒーで終わりでした。(P137)「楽しむ酒」より


食べたい物、食べる物って毎日変わりますけど、それらの食べ方・選び方って見直さなくちゃいけないなと思わされました。キーボード打ちながらビールを飲んでいることが多いゆえ(泣)


夜中の薔薇 (講談社文庫)

夜中の薔薇 (講談社文庫)