『フューチャリスト宣言』 梅田望夫/茂木健一郎 ちくま新書 1

茂木:人間の成長を分ける大きな分水嶺は、遇有性をどう受け入れられるかということだと思う。成長する能力のある人というのは自分にとって痛いこと、つらいこともきちんと受け入れて、それを乗り越えていける人だと思うです。(P143)

村上春樹の発言を引用しつつ、「つまり読者の感想の、誤解も含めた総体が、評価であり理解である。(P92)」とも茂木氏は言っています。誰かに誤解されることも含めて理解であるという視点に立てれば、誤解から受けるストレスはかなり軽減されます。大切な視点を与えてもらいました。
そういえば、ノルウェイの森の中でワタナベも似たような発言がありました。あれは、ネット以前に書かれた作品なので、哲学的意味で言っているのかな…。成長は、幸せを感じるための必要条件であることは間違いありませんが、一番の必要条件はもちろん健康ですよね。

フューチャリスト宣言 (ちくま新書)

フューチャリスト宣言 (ちくま新書)